瓦止め使用時の技術情報
■瓦止めボンド
瓦止めボンドは、瓦が台風や地震によりずれたり落ちたりするのを防止することを目的とした充てん接着剤です。新規に瓦を葺く場合と既存の瓦屋根を補強する場合では施工法が違いますのでご注意下さい。又、この工法は瓦同士の接着を行いますが、瓦と下地との固定強度は増すことはありません。温暖化による台風の大型化に伴いどこまでの風に耐えられるかの知見は現在ございません。さらに、防水性能は瓦の種類、施工方法、下地の調整法によって大きく影響されるので、各瓦の施行要領書や瓦屋根に関する参考書等を参考にして施工下さるようお願い申し上げます。
■瓦止めボンド一般性状
項目 |
シャーピーシールS |
備考 |
外観 |
銀黒色ペースト |
|
比重 |
1.03 |
比重カップ |
スランプ |
0mm |
|
タックフリータイム |
20分 |
25℃ |
100%モジュラス |
50N/cm2 |
|
最大引張強度 |
130N/cm2 |
|
硬度 |
27 |
ショアーA |
一般的施工方法
■既存の屋根に施工する場合
@ 既設の屋根は大変汚れている場合があり、良くホコリや汚れを取り除き、乾燥させて下さい。
A 縦の辺と横の辺のおのおの三分の一くらいの長さに施工します。全辺に施工すると建物の通気性を損ないますのでご注意下さい。また、水の通り道をふさがないようにしてください。下地と瓦の間の固定強度によっては全体的に留めると一体化し超大型台風などの突風に耐えられない恐れがありますので、間引いて施工することも考慮してください。
B へらで軽くならすと密着性がよくなり防水性能や強度が向上します。
C 約20から30分で表面から硬化し、1から2日で完全に硬化します。硬化前に瓦を動かしたり衝撃・振動を与えないようにして下さい。
|
|
■新設の瓦屋根の場合
@ 瓦の汚れ、ホコリを取り除き、乾燥させてからご使用下さい。
A 瓦の横辺に瓦止めボンドを図2のように施工し、瓦を重ねる。この際、水の通り道をふさがないようにしてください。
B はみ出した部分はへら等で取ればよりきれいな仕上がりになります。
|
|